北陸新幹線「延伸問題」 米原から先は、滋賀県「通勤新線構想」で解決できるのでは?
滋賀県の「びわこ京阪奈新線」を北陸新幹線の一部として整備する提案。新大阪~米原間の所要時間は約1時間16分に短縮され、地域間の結びつきを強化する可能性がある。計画の詳細と経済効果、課題を検討する。
新幹線運行ダイヤの最適化案

ルートと駅が確定したので、次に考えるべきは運行ダイヤである。今回のケースでは、関西と北陸を結ぶ新幹線、東海道新幹線が不通になった場合の振替、新幹線と滋賀県を繋ぐ通勤新線の3つの役割を併せ持つことを考慮する必要がある。
また、通勤新線としての役割も持つため、関西圏のJRで採用されている15分サイクルダイヤを念頭に置く必要がある。このため、新大阪~金沢間には以下の3つの列車種別を設け、それぞれ30分間隔で運行することが望ましい。
・かがやき 停車駅:新大阪、福井、金沢
・つるぎ 停車駅:新大阪、松井山手、山城青谷、米原、福井、金沢
・はくたか 各駅停車タイプ
「つるぎ」と「はくたか」は交互運転とし、新大阪~山城青谷間は15分おきとなるよう調整する。
また、米原での東海道新幹線「ひかり」「こだま」との接続を考慮する必要もある。以前の米原ルート試算記事と同様に、現在の「ひかり」の約半数は米原を通過して京都に5分停車するが、京都の停車時間を削減して新たに米原停車を加えると仮定し、東海道新幹線の米原停車列車を毎時3本まで増やすダイヤを想定した。
なお、各駅間の運転時分は、秒速70m(時速250~255km)で計算している。1駅停車の場合、加算時間は4分とした。この4分は、鉄道事業者の運転教習所に納入された音楽館のトレインシミュレーター九州新幹線編を用いて、時速260kmからの減速開始点から停車位置までの時間差を測定した結果、概ね1分30秒程度であったことを基にしている。減速1分30秒、乗降1分、加速1分30秒の合計4分とし、通過待ちや接続待ちがある場合はその分を追加している。