外国人観光客が6年で45倍! 「城崎温泉」の成功に学ぶべき“おもてなし交通”の絶妙さ

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インバウンド集客で目覚ましい成功を収めた兵庫・城崎温泉。来街者のデータ分析や官民連携組織の立ち上げもさることながら、実際に訪れて感じたのは「交通利便性」という行き届いた“おもてなし”だった。

1300年の歴史ある温泉地

城崎の町並み(画像:写真AC)
城崎の町並み(画像:写真AC)

 兵庫県にある城崎温泉は、インバウンド集客で成功したことで有名な温泉地だ。アジアの団体客ではなく、欧米・オーストラリアの個人客に対象を絞った戦略を立てるなどし、6年間で外国人旅行者数を約45倍に増加させた。

 成功理由はいくつかあるが、その一つに「交通の利便性」の確保がある。果たして、この成功はほかの観光地へ応用できるのだろうか。

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 城崎温泉は、1300年の歴史を持つ兵庫県豊岡市城崎町にある小さな温泉街だ。浴衣を着て七つの外湯を巡る「外湯めぐり」が有名で、小説家・志賀直哉の作品の舞台にもなっている。

 奈良時代、717年に城崎へ来た僧侶・道智上人(どうちしょうにん)が、難病の人々を救うために当所鎮守・四所明神の神託により千日間の修行を行った末、 720年に温泉が湧出して城崎温泉が開かれたと言われている。

 新型コロナ感染拡大前の2019年度、城崎温泉の外国人宿泊者数は延べ6万3648人だった。