率直に言う 電動キックボードの「歩道走行」は今すぐNGにせよ

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2023年7月に施行された改正道路交通法によって、特定小型原付の交通事故が219件発生し、226人が負傷した。その中で通行区分違反が55%を占めており、シェアリング利用者が主な問題となっている。歩道走行の規制強化が急務だ。

ダブルスタンダードの弊害

自転車歩行者道の標識(画像:写真AC)
自転車歩行者道の標識(画像:写真AC)

 なぜ日本は自転車が歩道を走れるようになったかというと、高度経済成長時代に自動車が急速に増え、交通事故が多発したことを受けて、1970(昭和45)年の道路交通令の改正で、

・自転車道
・自転車歩行者道(自歩道)

が制定されたからだ。しかし、道路交通法では軽車両であり、自転車は原則として車道左端を走ることは変わらない。つまりダブルスタンダードになってしまった。

 おまけに20世紀終わりに電動アシスト自転車が登場し、環境問題への関心や健康志向の高まりもあって利用者が増えたのに、

「自転車道や自転車レーンの整備が進まなかった」

こともあり、歩道での歩行者と自転車の接触事故が目立つようになった。

 そこで警察庁は2007年、「自転車安全利用五則」を発表した。通行場所については、車道が原則、歩道は例外とし、車道は左側を通行、歩道は歩行者優先で車道寄りを通行するように定めたのだ

 でも自歩道は消えなかった。それが状況によって車道と歩道、自動車用信号と歩行者用信号を使い分けるなど、

「勝手気ままな走りをするやから」

の出現につながっているのではないだろうか。

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