北陸新幹線「米原ルート」 実は“料金”も小浜ルートより安かった! 所要時間以上の衝撃事実をご存じか

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北陸新幹線小浜ルートへの反対意見が高まっている。工期や費用に関する問題が浮上しており、国土交通省の資料や沿線の知事のコメントからは、慎重な検証が必要だとされている。また、米原ルートとの所要時間がほぼ同じである可能性が指摘され、運賃試算の透明性についても疑問が呈されている。実際には、小浜ルートがより安価であるとのデータも示されている。これらの情報は、今後の議論に大きな影響を与えるだろう。

運賃計算の疑義

北陸新幹線米原ルート・新大阪~敦賀間を含む利用での運賃・特急料金早見表(画像:北村幸太郎)
北陸新幹線米原ルート・新大阪~敦賀間を含む利用での運賃・特急料金早見表(画像:北村幸太郎)

となると、特急料金面でも小浜ルートよりも米原ルートの方が安くなるのだ。JR東海式の料金で新大阪~金沢間の米原ルートの料金を算出して比較すると……

●小浜ルート
・乗車券:4840円
・指定席特急料金:4060円
・合計:8900円

●米原ルート
・乗車券:4840円
・指定席特急料金:3930円
・合計:8770円

なんと米原ルートの方が、所要時間が1分短いだけでなく、料金も130円安くなるのだ(2024年価格で算出)。ちなみに現行の敦賀乗り換えでは

・乗車券:4840円
・指定席特急料金:4570円
・合計:9410円

なので、新幹線が新大阪まで全通すれば今よりも640円安くなる。

運賃料金収入配分の話

 筆者のXに寄せられた、東海道新幹線内はJR西日本が第2種鉄道事業者とする案について、投稿者は東京メトロ南北線の目黒~白金高輪間を第2種鉄道事業免許で走る都営三田線の例を挙げていた。

 そこでどのように収入の配分や線路使用料の設定が行われているのか。線路使用料は整備新幹線区間と比較してどうなるのか。参考にするため東京都交通局に聞いたところ

「所管部署にて確認を実施致しました所、東京メトロさまとの契約に基づいており、当局の一存ではお答えすることができない」

とのことであった。仕方がないので仮定で試算をしてみることにした。今回は料金の配分についてのみ触れ、線路使用料については次回の記事でお示ししたい。

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