北陸新幹線「米原ルート」 実は“料金”も小浜ルートより安かった! 所要時間以上の衝撃事実をご存じか

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北陸新幹線小浜ルートへの反対意見が高まっている。工期や費用に関する問題が浮上しており、国土交通省の資料や沿線の知事のコメントからは、慎重な検証が必要だとされている。また、米原ルートとの所要時間がほぼ同じである可能性が指摘され、運賃試算の透明性についても疑問が呈されている。実際には、小浜ルートがより安価であるとのデータも示されている。これらの情報は、今後の議論に大きな影響を与えるだろう。

自由席の配分比率

北陸新幹線米原ルート新大阪付近複々線化案時刻表下り15分サイクル修正版(画像:北村幸太郎)
北陸新幹線米原ルート新大阪付近複々線化案時刻表下り15分サイクル修正版(画像:北村幸太郎)

 最後に、新大阪~米原間のみを自由席で利用するケースでの配分だ。これは都営三田線と東京メトロ南北線の目黒~白金高輪間の例では、前述の通り都営側から回答が得られなかったため推測になるが、本数が完全に半分ずつになるようにしていることから、本数の比率に従って折半にしているものと思われる。そこで今回は自由席の車両数の比率を用いてはどうかと考える。筆者想定のダイヤで自由席の両数を計算し、その比率で配分割合を決める。

・こだま10両×毎時1本=10両
・ひかり5両×毎時2本=10両
・北陸4両×毎時2本=8両(「はくたか」と敦賀での特急接続がないタイプの「つるぎ」を参考にして、4両とした)

 東海道20両+北陸8両=合計28両なので、東海道70%、北陸30%の配分にするのが落とし所になるのではないか。その他列車間の運転間隔も考慮した配分の検討もアリだろう。皆さまもこんなアイデアはどうかというのがあれば、筆者のXまでお寄せいただければと思う。

「ひかり」の停車問題

筆者作成の北陸新幹線、東海道新幹線直通用N700H系のイメージ。ぼくのかんがえたさいきょうのしんかんせん感満載だ。撮影協力:中古プラレール販売店ISSECO(画像:北村幸太郎)
筆者作成の北陸新幹線、東海道新幹線直通用N700H系のイメージ。ぼくのかんがえたさいきょうのしんかんせん感満載だ。撮影協力:中古プラレール販売店ISSECO(画像:北村幸太郎)

 なお、前回記事で示した筆者のダイヤ案では、京都に5分止まる「岡山ひかり」も、京都駅の停車時間を削って米原停車とする案にしているが、これについ前述の曽根悟氏は

「ひかりが京都に長時間停車する真の理由は、Japan Rail Pass でも「のぞみ」に乗れるようになったとはいえ、相変わらず「のぞみ」には乗りたくなくなるような政策を続けているためです。京都観光の海外客が手荷物を持って「ひかり」への乗車が集中し、停車時間が5分程度必要になることがしばしば起きるからです。そのため米原での待避ではダメなのです」

としている。これはJapan Rail Passの制度上の問題なので、北陸新幹線乗り入れを契機に見直しが必要だ。それかJapan Rail Passの乗客を北陸新幹線経由に誘導する施策を考えてもいいだろう。

 東京~金沢間が「かがやき」で2時間半、金沢~京都間が「つるぎ」で1時間05分にできるなら、乗り換え時間を含めても東京~京都間は3時間40分程度と、「こだま」並みの所要時間にできる。

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