北陸新幹線「米原ルート」 実は“料金”も小浜ルートより安かった! 所要時間以上の衝撃事実をご存じか
自由席の配分比率
最後に、新大阪~米原間のみを自由席で利用するケースでの配分だ。これは都営三田線と東京メトロ南北線の目黒~白金高輪間の例では、前述の通り都営側から回答が得られなかったため推測になるが、本数が完全に半分ずつになるようにしていることから、本数の比率に従って折半にしているものと思われる。そこで今回は自由席の車両数の比率を用いてはどうかと考える。筆者想定のダイヤで自由席の両数を計算し、その比率で配分割合を決める。
・こだま10両×毎時1本=10両
・ひかり5両×毎時2本=10両
・北陸4両×毎時2本=8両(「はくたか」と敦賀での特急接続がないタイプの「つるぎ」を参考にして、4両とした)
東海道20両+北陸8両=合計28両なので、東海道70%、北陸30%の配分にするのが落とし所になるのではないか。その他列車間の運転間隔も考慮した配分の検討もアリだろう。皆さまもこんなアイデアはどうかというのがあれば、筆者のXまでお寄せいただければと思う。
「ひかり」の停車問題
なお、前回記事で示した筆者のダイヤ案では、京都に5分止まる「岡山ひかり」も、京都駅の停車時間を削って米原停車とする案にしているが、これについ前述の曽根悟氏は
「ひかりが京都に長時間停車する真の理由は、Japan Rail Pass でも「のぞみ」に乗れるようになったとはいえ、相変わらず「のぞみ」には乗りたくなくなるような政策を続けているためです。京都観光の海外客が手荷物を持って「ひかり」への乗車が集中し、停車時間が5分程度必要になることがしばしば起きるからです。そのため米原での待避ではダメなのです」
としている。これはJapan Rail Passの制度上の問題なので、北陸新幹線乗り入れを契機に見直しが必要だ。それかJapan Rail Passの乗客を北陸新幹線経由に誘導する施策を考えてもいいだろう。
東京~金沢間が「かがやき」で2時間半、金沢~京都間が「つるぎ」で1時間05分にできるなら、乗り換え時間を含めても東京~京都間は3時間40分程度と、「こだま」並みの所要時間にできる。