名門スイス航空はなぜ破綻したのか? 堅実経営「空飛ぶ銀行」に起きた悲劇をご存じか

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スイス航空はかつて「空飛ぶ銀行」と称されるほどの名門だったが、1990年代の欧州航空自由化に伴う不適切な投資で破綻。提携先の経営悪化が引き金となり、最終的には2002年に消滅。教訓は、提携先の状況を慎重に見極める重要性である。

「空飛ぶ銀行」の崩壊

マクドネル・ダグラスMD-11(2000年)。スイス航空の消滅後、このMD-11はモハベで3年間保管された(画像:Aero Icarus)
マクドネル・ダグラスMD-11(2000年)。スイス航空の消滅後、このMD-11はモハベで3年間保管された(画像:Aero Icarus)

 南海なんば駅(大阪市中央区)に直結する高級ホテル「スイスホテル南海大阪」。このホテルのブランド「スイスホテル」は、かつてスイスを代表する航空会社・スイス航空が傘下企業を通じて経営していた。

 スイス航空はサービスの高さから人気があり、

「空飛ぶ銀行」

と呼ばれるほど堅実な経営でも知られていた。しかし、1990年代から進んだ欧州航空の自由化の影響で経営方針を誤り、破綻してしまった。その結果、スイスホテルも売却されることになった。

 本稿では、スイス航空の歴史や経営破綻の経緯、そしてそこから得られる教訓について解説する。

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