名門スイス航空はなぜ破綻したのか? 堅実経営「空飛ぶ銀行」に起きた悲劇をご存じか

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スイス航空はかつて「空飛ぶ銀行」と称されるほどの名門だったが、1990年代の欧州航空自由化に伴う不適切な投資で破綻。提携先の経営悪化が引き金となり、最終的には2002年に消滅。教訓は、提携先の状況を慎重に見極める重要性である。

機体墜落、信用失墜の軌跡

 しかし、この投資が収益を圧迫し、スイス航空の財務状況は徐々に悪化していった。

 そんななか、1998年9月2日、ニューヨークからジュネーヴへ向かっていたスイス航空111便が、巡航中に電気配線の不備によるショートで火災を起こし、大西洋に墜落するという大惨事が発生した。この事故で乗客乗員229人全員が亡くなり、安全性の高さで知られていたスイス航空の信用は一気に失墜し、業績悪化に拍車をかけた。

 さらに3年後の2001年、米国で発生した同時多発テロの影響で航空需要が急激に減少し、状況はさらに悪化した。同年10月には、燃料会社から航空燃料の供給が停止されるほどに資金繰りが厳しくなり、全機材の運行がストップする事態に陥った。

 その後、傘下にあった地域航空会社クロスエアが銀行の支援を受け、スイス航空の機材や人材、路線網を引き継いだ。そして、2002年3月31日、クロスエアは「スイスインターナショナルエアラインズ」に改名し、旧スイス航空の事業を事実上引き継ぐ形で運航を開始した。翌4月1日、スイス航空は71年の歴史に幕を下ろした。

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