なぜ「都営三田線」が選ばれるのか? 住みたい街ランキング1位の駅が映す“移動の自由”という新基準
現代の家選びはブランドから「移動効率」へと移り変わっている。500人への調査で目黒が1位となったように、都心直通と乗り換えやすさが支持を集める。1日約10.9万人が行き交う大手町への近さや、将来に向けたインフラ投資を背景に、三田線ランキングから都市居住の新たな実利を読み解く。
都市移動を見据えた家選び

都心で住まいを選ぶとき、これまではブランド力や資産価値、あるいは再開発の有無ばかりに目を向けられがちだった。だが、都営三田線沿線の人気駅ランキングを眺めていると、不動産としての価値とは少し違う、都市をどう動くかというもうひとつの姿が見えてくる。
現代の家選びは、日々の移動にかかるコストを削り、自分のための時間を生み出すための投資、という色合いを濃くしているように思える。フィリアコーポレーション(東京都板橋区)が全国の男女500人を対象に行った調査(2026年4月27日~30日、インターネットによる任意回答)によると、都営三田線で住みたい駅の顔ぶれは、第1位が目黒駅(142票・28.4%)、第2位が白金高輪駅(118票・23.6%)、第3位が巣鴨駅(82票・16.4%)、第4位が板橋区役所前駅(68票・13.6%)、第5位が水道橋駅(45票・9.0%)という結果だった。
上位に並んだ駅の特徴を追いかけていくと、都心へ真っ直ぐつながること、そして他の路線へスムーズに乗り換えられること。この掛け合わせが、住む場所を決める上での見えない推進力になっている。