かつては変人扱い! 「一人旅」が今では全然恥ずかしくなくなった根本理由
テクノロジーが開く一人旅

JTBの調査結果は、テクノロジーの進化が一人旅を支えていることを示している。
特に、SNSが一人旅に与える影響は大きい。物理的には一人でも、オンラインでは常に誰かとつながっている。旅の様子をリアルタイムで共有したり、フォロワーと交流したりすることができる。また、SNSを使えば、ガイドブックには載っていない地元のグルメを簡単に探すこともできる。
筆者の経験でも、見知らぬ街で地元の人に「この辺でおいしい店はどこですか」と聞くのは勇気がいる。ガイドブックに載っていない、普段地元の人が通うようなお店を知りたいのに、名物料理の有名店を教えられたり、声をかけても無視されたりすることがよくある。
しかし、テクノロジーはこうした問題を解決してくれる。あらゆるテクノロジーが一人旅を後押ししているのだ。
2050年単独世帯4割化

これから先、一人旅がさらに増えることは間違いない。
総務省の『人口動態・家族のあり方等社会構造の変化について』によると、2050年には単独世帯が
「約4割」
を占めるようになり、主流になると予測されている。また、単独世帯のなかで高齢者だけの世帯が
「5割」
を超えるともいわれている。
そのため、一人旅行はより一般的になり、多様な旅行スタイルの一つとして定着していくだろう。スマートフォンなど、誰もが簡単に使えるテクノロジーのおかげで、一人旅の多くの困難が解消され、より快適な旅行体験が可能になっている。
最後に前回の記事に寄せられたコメントをまとめておく。
・初めての一人旅には不安があったが、実際に行ってみるととても楽だった。
・旅行の行き先や食事を自分の思い通りに決められるのが魅力的。
・友人や家族と旅行することが多いが、たまの一人旅は新鮮で楽しい体験。
・ビジネスホテルに宿泊し、地元の居酒屋や小料理屋での食事を楽しむのが特に楽しい。
・会社を辞めたことで自由に旅行できるようになり、全国の温泉地を訪れるようになった。
・一泊朝食プランを提供する旅館が増えてきている。
・一人旅に対する理解が深まっているものの、受け入れが少ない旅館もある。
・一人旅プランが充実している宿は、オーナーの苦労が感じられることが多い。
・一人旅の需要が高まるなかで、宿泊施設も対応を進めている。
・自分のペースで行動できる自由さが、一人旅の最大の魅力だ。
・仕事での移動時にも観光地に寄り、一人で泊まることが楽しみになっている。
・一人旅は、気を使わずに自分の好きなように過ごせる貴重な時間を提供してくれる。
・以前は一人旅をする人が「変わり者」と見なされていたが、今では一般的になった。
今、一人旅の魅力を体験する絶好のチャンスが広がっている。一人旅はもはや恥ずかしいものでもなく、「変わり者」だけのためのものでもなくなったのだ。