ウクライナ侵攻は自動車産業も直撃 現在ドイツで不足する「自動車部品」とは?

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ロシアによるウクライナ軍事侵攻が、ドイツの自動車産業を直撃。ウクライナにある車両部品工場が、軍事衝突により停止している。

サプライチェーンリスクが一気に露呈

ドキュメンタリー専門チャンネル「ナショナル ジオグラフィック」で放送されたインタビュー番組『プーチン大統領が語る世界』(画像:FOXネットワークス)
ドキュメンタリー専門チャンネル「ナショナル ジオグラフィック」で放送されたインタビュー番組『プーチン大統領が語る世界』(画像:FOXネットワークス)

 ウクライナ国内におけるこの先の部品製造については、現時点においては誰も予測できない。ロシアと各国の関係悪化によっては、ウクライナでの部品の製造のみならずロシア国内での車両の製造・販売が不可能になる可能性もある。

 自動車産業に限らず多くの産業では、製品の最終的な組み立てを行う国で部品までも製造するのではなく、世界各地に部品工場を分散してきた。そのような時代の流れのなか、2021年や2020年においては、新型コロナウイルス感染拡大に伴う輸送部門の混乱によるリスクを露呈した。

 そして今回のロシアによるウクライナ軍事侵攻では、工場を分散する地政学的なリスクが露呈したのである。

 今後は、過度に経済効率性を重視してリスクをとるのではなく、コストに幾分か跳ね返るかもしれないが、持続的に安定稼働が可能な地域で部品を生産するなど、サプライチェーンのあり方を見直す必要があるのかもしれない。

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