ウクライナ侵攻は自動車産業も直撃 現在ドイツで不足する「自動車部品」とは?
ロシアによるウクライナ軍事侵攻が、ドイツの自動車産業を直撃。ウクライナにある車両部品工場が、軍事衝突により停止している。
日本の自動車メーカーへの影響
フジクラ、住友電気工業のウクライナ工場操業停止に伴う、日本の自動車メーカーへの直接的な影響は見受けられない。しかしながら、ウクライナおよびロシア国内における自動車製造や販売の停止が相次いでいる。
主要なメーカーの対応状況は、次のとおりである。
・トヨタ自動車:ウクライナトヨタの事業活動を全て停止した。また、ロシアのサンクトペテルブルク工場の稼働、および同工場からの完成車の輸入を停止している。
・日産自動車:ロシアへの自動車の輸出を停止しており、また、ロシアのサンクトペテルブルク工場を近日中に停止する予定である(3月7日時点)
・本田技研工業:ロシアに生産拠点はないものの、ロシアへの自動車や二輪車の輸出を一時停止した。
・マツダ:ロシアのウラジオストクに、ロシアの現地自動車メーカーと合弁で自動車製造工場を設けている。日本から部品を輸出しウラジオストクで自動車を組み立てているものの、部品の輸出を停止した。
・三菱自動車:ロシアのカルーガにある生産拠点をはじめ、販売拠点の稼働停止を検討している。(3月1日時点)