自動車メーカーも注目 「大学発ベンチャー」はなぜ優れた最新技術を生み出し続けるのか

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高い技術力を誇る大学発ベンチャーは年々増加傾向にあり、経済産業省による2021年度調査では3306社も存在することが確認されている。

年々増加傾向にある大学発ベンチャー

東京大学(画像:写真AC)
東京大学(画像:写真AC)

「大学発ベンチャー」という言葉を聞いたことがあるだろうか。経済産業省は大学発ベンチャーについて、「大学に潜在する研究成果を掘り起こし、新規性の高い製品により、新市場の創出を目指す『イノベーションの担い手』として高く期待されるもの」と説明している。

 大学発ベンチャーは年々増加傾向にあり、経済産業省による2021年度調査では3306社も存在することが確認されている。

 大学との関わりの深さを生かした高い技術力や、大学教授らの知識やコネクションを活用してさまざまな開発をおこなっている大学発ベンチャー。大学発の技術を応用して事業化した実例として、古くは山形大学発祥の企業・帝人などが有名だ。

 自動運転分野をはじめ、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)を見据えたモビリティ分野で活躍する大学発ベンチャーも多い。

 例えば名古屋大学発ベンチャーの「ティアフォー」は自動運転分野を代表する企業で、自動運転や隊列走行技術を開発している「先進モビリティ」は東京大学発のベンチャー企業だ。

 では、一体なぜ大学発ベンチャーは優れた最新技術を生み出せるのだろうか。

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