「自動運転MaaSは3年以内に実現」 英IDTechExが予測 「自動運転車の日」に発表

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英IDTechExが米の「自動運転車の日」に、「MaaS向け自動運転は3年以内に実現する」との予測を発表した。それを裏付けるものとして、三つの理由を挙げている。コロナ禍により、自動運転技術の成熟度はむしろ向上しているという。

COVID-19の影響と自動運転技術の成熟

 COVID-19による世界的なパンデミックは、これまでの生活様式を一変させるほどの大きな影響を与えた。しかしこうした逆境に直面したときほど、新たなイノベーションが生まれるものである。

 自動運転に関してはまさにそうだったといえる。それまで完全自動運転車両に万が一の時のためのバックアップドライバーを乗せて公道テストを実施してきたウェイモ(Waymo)、クルーズ(Cruise)、バイドゥ(Baidu/百度)、ポニー(Pony.ai)らが、COVID-19によるパンデミックが始まってすぐに、感染拡大防止のためにこれを中止せざるを得なくなった。

 こうした公道テストを継続するために残された道は「万が一の時のためのバックアップドライバーを乗せない」ということになり、これを実現したことで、結果的に自動運転技術が飛躍的に向上したといえる。

 2020年7月、自動運転技術開発を行う中国発のユニコーン(評価額が10億ドル以上の未上場のスタートアップ企業)であるオートX(AutoX)が、米国カリフォルニア州の公道(サンノゼの限定エリア)で無人自動運転テストを行う許可をカリフォルニア州から取得した。その後同州で新たに6社が同様のライセンスを取得し、COVID-19のパンデミックがこうした無人自動運転テストを後押ししたといえる。

 加えて、カリフォルニア州のDMV(車両管理局)とNHTSA(米国運輸省道路交通安全局)が公表している自動運転のパフォーマンスに関するデータから、自動運転車両が人間の介入なしに移動できる平均距離が、コロナ禍において前年比で2倍以上に向上しているとIDTechExの分析で分かった。

 それだけでなく、この成長率を推計することで3年以内には自動運転車両による運転の安全性が平均的な米国人ドライバーの安全性を上回り、25年以内には自動運転車両が年間(米国の年間総走行距離である3兆マイル=約5兆km)で一度のミスもなく走行することが可能になると同社は予測する。

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