せとうちMaaS「setowa」好調 周遊パス4月以降も発売 JR西の狙いは

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JR西日本が瀬戸内海地域で展開している観光型MaaS「setowa」の周遊パス発売期間がさらに延長される。多彩な移動手段を巻き込んだ壮大なMaaSプロジェクトは、コロナ禍でも好調だ。別の地域での横展開も検討されている。

瀬戸内でひとつのMaaSプラットフォームになりつつある「setowa」

「setowa」周遊パスの対象となっている様々な移動手段のイメージ(JR西日本の画像を編集)。
「setowa」周遊パスの対象となっている様々な移動手段のイメージ(JR西日本の画像を編集)。

 JR西日本が瀬戸内で展開している観光型MaaS「setowa」の各種周遊パスが、2021年4月以降も引き続き販売される。鉄道、船、バス、タクシーなどの交通機関やホテル、地域の観光素材などをスマホひとつで検索・予約・利用できるサービスだ。

 展開されているのは、広島県全域が利用エリアの「setowa広島ワイドパス」(3日間4900円)など、利用エリアに合わせた5種類。瀬戸内海を渡り愛媛県松山まで対象のものや、岡山・倉敷・福山・尾道版もある。これらは全てMaaSアプリ「setowa」で発売され、駅の窓口などでは対応しない。

「setowa」は2019年度に実証実験として始まり、2020年度からは期間を定めず展開されている。広島を中心とした瀬戸内海の広い範囲を舞台に、かつ航路やレンタサイクル、電動キックボードといった多彩な移動手段を含めたその規模は、各地で実証実験が行われている観光型MaaSプロジェクトのなかでも特筆ものだ。

 さらに、広島電鉄の「MOBIRYデジタルチケットサービス」や、福山市が展開する「しおまち(潮待ち)観光MaaS実証実験」といった地域MaaSプロジェクトとも連携するなど、「setowa」が瀬戸内海地域において、ひとつのプラットフォームとして機能していることがうかがえる。

 では、「setowa」はどのような効果をもたらしたのか。2021年2月16日、同アプリでルート検索サービスを提供しているナビタイムジャパンが主催した「setowa」の勉強会において、JR西日本デジタルソリューション本部MaaS企画室長の神田隆氏より、その利用動向が発表された。