伊豆観光ツール「Izuko」何が変わった? スマホ世代意識し進化 その背景と意味は

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静岡県伊豆エリアを中心に展開されている「観光型MaaS」のサービス「Izuko」は、実証実験が第3フェーズに入った。従来フェーズのどのような課題を、どのように改善したのか。単にデジタルチケットの種類が増えただけではない。

メインターゲットを若年層に

伊豆急行の普通列車(2011年9月、恵 知仁撮影)。
伊豆急行の普通列車(2011年9月、恵 知仁撮影)。

 スマートフォン一つで、交通機関や観光施設などの検索・予約からチケット購入までできてしまう観光型MaaSのサービス実験を、東急とJR東日本、伊豆急行が静岡県の伊豆エリアを中心に展開している。

 MaaSの名前は「Izuko(イズコ)」。この実験の第3フェーズが2020年11月16日(月)に始まった。

 2019年12月にスタートして以降、「Izuko」の実験は第1、第2フェーズと進んできたが、第3フェーズはさらにサービスの地域が拡大した。従来の東伊豆・中伊豆に加え、第3フェーズは西伊豆や駿河湾を挟んだ静岡市・富士山静岡空港まで拡大。交通のチケット類も第2フェーズの8種類から第3フェーズは16種類に倍増した。観光・飲食も21種類から、第3フェーズは125種類に大幅拡充。決済面も第3フェーズからチケットの事前購入が可能になったほか、決済方法に楽天ペイ(オンライン決済)、モバイルSuicaが加わっている。

 決済面を強化した背景には、スマートフォンと親和性の高い若年層と観光客をメインターゲットに据えた点が挙げられる。「Izuko」は地元の人の利用も想定していたとはいえ、過去の実証実験結果では利用者の9割が観光客だったためだ。また、若年層は自家用車を持たない傾向であることを踏まえ、提携施設などは、バス停から徒歩10分以内であること基準に選定されている。

「Izuko」は使い勝手の良さにとことんこだわり、フェーズが進むごとに障壁を取っ払っている。JR東日本は熱海駅や伊東駅などの改札にQRコードリーダーを設置し、スマートフォンの画面をかざすだけで通過できるようにした。これにより、鉄道を利用するたび駅員にスマートフォンを見せるという手間が省けるわけだ。

 3社は、デジタルならではのサービスを駆使し、観光客を含めた関係人口を伊豆に増やしたいとしている。(提供:乗りものニュース)