ネット通販だけじゃない! 人口減少の日本で「宅配件数」が増加してるワケ

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日本郵便の配達員が、施錠された郵便受けを勝手に開けて荷物を届けていた問題が報じられた。そこには日本における「宅配問題」の本質が透けて見える。

置き配・コンビニ受取りが救世主にならない理由

自宅の宅配ポストのイメージ(画像:写真AC)
自宅の宅配ポストのイメージ(画像:写真AC)

 ECのおかげで私たちは自宅から一歩も出ず、非対面で24時間365日、いつでも好きなときに好きな場所で買い物できるようになった。大型商業施設のない地方にいてもショッピングを楽しめるようになったのは、間違いなくテクノロジーの恩恵である。

 しかしモノをやり取りする以上、完全に人の手を離れることはできない。商品を購入するときは非対面だが、受け取りでは対面が求められるからだ。それが昨今言われている、ラストワンマイルの問題である。

 宅配事業者もこの問題を解決するために、さまざまな受け渡し方法を提案している。玄関前や車庫、物置などあらかじめ指定した場所に非対面で配達する置き配や、駅ナカのロッカー受け取り、コンビニ受け取りがその一例だ。

 国交省も先の報告で再配達の理由として最も多い「そもそもいつ配達されるのか知らなかった」を挙げ、送料無料でも実際にはコストがかかっていること、トラック輸送が地球環境に悪影響を及ぼしていることを訴えている。

 そして、メールやSNSなど宅配事業者が提供するコミュニケーションツールを活用し、時間帯を指定したり、受け取り場所を指定したりすることを提案した。

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