「赤字6500億円だが、絶望ではない」 日産が衝撃決算の裏で進める“逆転のシナリオ”
日産の2025年度第3四半期決算は、最終赤字6500億円ながら第3四半期単体で175億円の営業黒字を計上。巨額リストラで負債を一掃し、固定費削減効果が上回る一方、世界販売は前年同期比5.8%減。V字回復か縮小均衡か、再建の行方が鮮明になった。
6500億円赤字の真相

日産自動車が2026年2月に発表した2025年度第3四半期決算は、投資家へ極めて強いメッセージを伝えた。通期の最終損益見通しは6500億円の赤字という巨大な損失を予測している。だが実績を詳しく見ると、第3四半期の3か月間では175億円の営業利益を確保した。
本業の収益力が回復し始めた兆候だ。巨額のリストラ費用を計上して負の資産を一度に整理する動きは、将来の不安を今のうちに排除する経営判断といえる。市場は先行きが不明な状態を最も嫌うため、損失を確定させたことは株価が適正な評価に戻るための土台となる。
固定費を削る成果と世界販売の苦戦という矛盾する要素から、経営計画「Re:Nissan」が成功するかどうかを明らかにする。