「廃車リサイクル」が進化していた! 古タイヤがおしゃれに大変身、いったいなぜなのか?
自動車リサイクル法の施行から17年。SDGsの周知も後押しとなって、クルマの廃材を活用したアイテムが次々と誕生している。
意外と知らない、身近なリサイクル商品

近年、廃車のエアバック生地やシートベルトなどを再利用したアイテムを目にする機会が増えた。クルマ好きにとってはマニア心をくすぐられる商品ではあるが、そもそも自動車のリサイクルには、どのような歴史があったのだろうか。
自動車リサイクル法の施行と歩み
環境省によると、自動車のリサイクルについて定めたその名も「自動車リサイクル法」が施行されたのは2005(平成17)年1月。
2003年には約21万8000台あった不法投棄・不適正保管の自動車が、施行年の2005年には約5万7000台と順調に減り、2011年には約9000台と、1万台を割り込むまでの成果を出した。
経済産業省の調べでは近年、年間約350万台の車が廃車されているという。それでも、車の重量の約80%以上がリサイクルされているというから、驚きである。
このリサイクル法の対象となる自動車は、被けん引車、二輪車(原付・サイドカー含む)、大特、小特、林業機械やスノーモービルなどを除く、バス、トラック含む全ての自動車が対象だ。