「廃車リサイクル」が進化していた! 古タイヤがおしゃれに大変身、いったいなぜなのか?
自動車リサイクル法の施行から17年。SDGsの周知も後押しとなって、クルマの廃材を活用したアイテムが次々と誕生している。
財布、靴、さらにはジャケットも

さらに、タイヤをリサイクルした商品を製造販売する会社も存在する。
「SEAL」というブランドは、廃棄されたトラックのタイヤチューブを回収してバッグや財布、靴、さらには軽量ジャケットなど、70種類以上のアイテムを展開している。
デザイン性を意識した作りのため、少々値段は張るものの廃タイヤを使ったアイテムだとは言われなければ気づかないだろう。
東京・表参道に直営店があるほか、ウェブでの販売も行っている。
現代の消費感覚にマッチする要件
このように、自動車リサイクル法の施行から十数年をへて、クルマ廃材を活用したアイテムはごく身近なものへと変化を遂げている。
ポイントは何と言っても、ファッション性の高さと日常に違和感なく溶け込むデザインや使い勝手の良さだろう。
コト消費、ストーリー消費が注目を集める昨今、焼却や埋め立てしか末路のなかったクルマ廃材を見事に蘇らせたという物語性は、クルマ好きに限らず幅広い消費者にアピールするのではないだろうか。
おしゃれなアイテムを所有することがそのままSDGs貢献にもつながるという両得感は、廃車に限らず今どきの購買意欲を高めるために欠かせないファクターと言えるかもしれない。