自動車ジャーナリストはもはや「不要」なのか? 偏向&懐古趣味がネット時代の読者に響かない根本理由
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ネット上で支持されない自動車ジャーナリストは、提灯記事や古い情報、消費者目線の欠如で信頼を失う。10万人規模調査では投稿者のわずか0.23%が過激化。独立性と市場洞察を備えた記事が、消費者判断と市場透明性を左右する。
項目8:経済・社会構造を読まない

「ネット上で支持されない自動車ジャーナリストの特徴」の項目8は、「経済・社会構造を読まない」である。
●自動車が直面する環境規制、EV転換、都市政策などの制度的背景を無視し、表面的な感想だけで終わる。
ジャーナリストは、自動車産業が我が国の基幹産業であることを前提に執筆すべきである。自動車だけを論じても、業界全体を示唆することはできず、表層的で限定的な視野にとどまる。
単に走行性能や外観デザインに触れるだけでは不十分である。そのモデルを取り巻く環境や誕生背景まで含めなければ、真のレビューとはいえない。
自動車が排出するCO2や電気自動車(EV)バッテリーの環境負荷も重要な視点である。世界的なEVシフトの進展状況にも日々注視が必要だ。
さらに、自動車は人々の生活に欠かせないものであり、さまざまな政策との関連性も強い。こうした背景を無視して論じる記事は、空論に過ぎない。
読者は深掘りのない記事に触れると、他の情報を求めて離脱する。ネットで支持が広がらない記事には、こうした要因があると考えられる。