自動車ジャーナリストはもはや「不要」なのか? 偏向&懐古趣味がネット時代の読者に響かない根本理由
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ネット上で支持されない自動車ジャーナリストは、提灯記事や古い情報、消費者目線の欠如で信頼を失う。10万人規模調査では投稿者のわずか0.23%が過激化。独立性と市場洞察を備えた記事が、消費者判断と市場透明性を左右する。
項目3:上から目線・権威主義的

「ネット上で支持されない自動車ジャーナリストの特徴」の項目3は、「上から目線・権威主義的」である。
●「俺は昔から知っている」「素人は分かっていない」という姿勢で書くと、SNSでは反感を買いやすい。
ジャーナリストには、業界に精通し、日常的に多様な情報に触れることで、権威的な立場を自負する者が少なくない。裏を返せば、そのモチベーションがなければ、ジャーナリストを続けることは難しい側面もある。
しかし、無意識のうちに目線が消費者より上になり、権威主義的な見解を述べてしまうことがある。こうした姿勢は読者の反感を買いやすく、ネットやSNSでのコメント応酬につながりかねない。
例えば、トヨタのマルチパスウェイ戦略を先見性があったと論じれば、読者は
「後からなら何とでもいえる」
「トヨタの提灯記事」
などと反発する。コメントの応酬は閲覧数を稼ぐことにはなる。しかし、読者目線を欠いたジャーナリストと認知されれば、影響力は徐々に損なわれる。ジャーナリストは常に読者目線を意識して記事を執筆する必要がある。