スバルが米ピックアップ市場に参入? 「北米7割依存」脱却を狙う空白地帯戦略――SUV偏重からの転換なるか

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北米販売が全体の7割を占めるスバルが、2025年のモビリティショーで新型ピックアップを初公開するとの観測が浮上した。価格競争が激化する小型市場で、ハイブリッド投入やトヨタとの共同開発により突破口を狙う構えだ。北米偏重の歪みを是正できるのか、その成否が注目される。

電動化競争の主導権争い

現代自動車・サンタクルーズ(画像:米国現代)
現代自動車・サンタクルーズ(画像:米国現代)

 フォード・マーベリックと現代・サンタクルーズのスペックを比較すると、小型ピックアップ市場が求める実像が見えてくる。両モデルとも2.5Lエンジンを搭載し、車両価格は約2万8000ドル(約420万円)で拮抗している。

 燃費性能では、市街地モードでマーベリックが22mpg、サンタクルーズが19mpgとなり、前者が優位に立つ。加速性能でも、電動ブースターを備えるマーベリックが上回るとされる。2024年の米国内販売台数では、マーベリックが13万台超を記録し、サンタクルーズの4倍以上と大きく引き離した。

 スバルの新型ピックアップにハイブリッド仕様が設定されれば、燃費性能と価格面のバランスから買いやすさが訴求点となる。一方、同じ車格で電気自動車(EV)を展開する場合は、実用性よりも話題性が先行しやすい。

 近年はリヴィアンやテスラも参入し、電動ピックアップ市場への関心が高まっている。ただし、米国内では充電インフラの整備状況に地域差があり、電力料金も統一されていない。加えて、カリフォルニア州などの環境規制が厳しい州では、メーカーに対し電動モデルの強化が求められている。

 こうした政策や市場条件のばらつきをいかに吸収し、実効性ある製品として市場に届けられるか。スバルの戦略が問われる局面にある。

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