スバルが米ピックアップ市場に参入? 「北米7割依存」脱却を狙う空白地帯戦略――SUV偏重からの転換なるか
北米販売が全体の7割を占めるスバルが、2025年のモビリティショーで新型ピックアップを初公開するとの観測が浮上した。価格競争が激化する小型市場で、ハイブリッド投入やトヨタとの共同開発により突破口を狙う構えだ。北米偏重の歪みを是正できるのか、その成否が注目される。
モビリティショー出展の真意

2025年10月30日開幕の「ジャパンモビリティショー2025」で、スバルが新型ピックアップモデルを世界初公開するとの観測が広がっている。だが、スバルの公式サイトやプレスリリースでは確認できず、情報の真偽は定かでない。
複数のウェブメディアは、新型ピックアップがトヨタとの共同開発によるプラットフォームを採用し、エンジン車およびハイブリッド車となる見通しだと報じる。CGアーティストのTheo Throttle氏がレンダリング画像を公開しており、情報そのものが意図的にリークされた可能性もある。
情報源が日本である点も不可解だ。米国市場向けのモデルであるにもかかわらず、日本発で話題が拡散した背景には、何らかの戦略的意図があると見るべきだろう。
本稿では、突如浮上したスバルの新型ピックアップについて、米国市場での競争力と成功の可能性を検証する。