中国CRRCが日本車を駆逐? ジャカルタ通勤鉄道での「E235系失注」が示す、日本の護送船団方式の限界

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日本製中古車両が独占してきたジャカルタ通勤鉄道に異変。中国中車が1年未満の異例の短納期で132両を納入、CRRC製新型車両が続々営業開始した。約3兆円規模の調達劇の裏に、破談した日本側計画と急速な勢力図の転換があった。

独日中製の部品混成構成

デポック電車区内で廃棄された旧型車両(画像:高木聡)
デポック電車区内で廃棄された旧型車両(画像:高木聡)

 一方で、前面及び内装デザイン、連結器、冷房容量、バネ上昇式パンタグラフ、ブレーキチョッパの設置等にKCIの要求仕様が反映されていることが見て取れる。

 中国のレール幅は標準軌(1435mm)に対し、インドネシアは日本と同じ狭軌(1067mm)である。よって、台車のカスタマイズは必須であるが、ブレーキを新幹線車両のように、車輪はめ込み式の外付けディスクブレーキとし、主電動機の艤装スペースを確保している。

 主要電機品はCRRC株洲時代電機製、コンプレッサー及びブレーキはドイツ、クノールブレムゼ、パンタグラフは日本の東洋電機製造の中国合弁会社、成都永貴東洋軌道交通装備製である。

 ちなみに、クノールブレムゼはINKA製のCLI-225型にも採用されており、「漁夫の利」を得た格好である。

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