中国CRRCが日本車を駆逐? ジャカルタ通勤鉄道での「E235系失注」が示す、日本の護送船団方式の限界
日本製中古車両が独占してきたジャカルタ通勤鉄道に異変。中国中車が1年未満の異例の短納期で132両を納入、CRRC製新型車両が続々営業開始した。約3兆円規模の調達劇の裏に、破談した日本側計画と急速な勢力図の転換があった。
INKA遅延で崩れた需給計画

それにしても1年という短納期、さらには各種試験から運用開始までの早さに日本の鉄道関係者も驚きを隠せない様子だ。鉄道車両の受注から落成まで、通常なら早くても2年はかかるなか、どうしてそんなスケジューリングになったのか。
KCIはこの新車とは別にインドネシアの車両メーカー、INKAに16編成192両(CLI-225型)を2023年3月に発注している。この計画はコロナ禍、そのほかの理由で発注自体が遅れており、2022年末にはラッシュ時の混雑率が2019年並みに戻っていたことから、KCIはその穴埋めとして中古車を導入する計画を立てた。しかし、それが実行出来なかったことで、中古車並みの短納期での新車契約となったのである。
また、KCIは創立以来、自社で調達した車両は全て中古車両であり、いわば「オーダーメイド」での車両発注の経験がない。よって、いわば自動車のように、発注すればすぐに納車されるという気持ちでいるのではないかという見方もある。