首都高「中央環状線」に潜む“西側トンネル大渋滞”という構造的課題! 全線開通10年で考える

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首都高中央環状線(C2)の開通から10年、渋滞損失時間は56%減少し、年間8200億円の経済効果を生み出すなど、東京都と周辺地域に大きな影響を与えてきた。しかし、渋滞の依然として解消されていない部分や今後の発展の限界もあり、次の10年には更なる改善と政策が求められる。

年間8000億円超の経済波及効果

中央環状線。江北JCT周辺(画像:写真AC)
中央環状線。江北JCT周辺(画像:写真AC)

 首都高速道路(首都高)は、首都圏を網の目のように走る都市高速である。複数の路線が複雑に交差しながら構成されている。そのなかで、都心から数えて2番目の環状線にあたるのが首都高中央環状線(C2)だ。

 中央環状線は、東京都品川区の大井ジャンクション(JCT)から江戸川区の葛西JCTまでを結ぶ。全長は約47km。路線名に付く「C2」は、都心から2番目の環状線を意味しており、「Circle」の頭文字に数字を組み合わせて命名されている。

 中央環状線は、都心から半径約8kmの範囲をぐるりと囲むように走る。東側では、品川から渋谷・新宿・池袋といった副都心エリアを結ぶ。西側は荒川に沿っており、走行中には東京スカイツリーなどの景観も楽しめる。主な役割は以下の通りだ。

・都心環状線(C1)やその周辺区間の補完
・東名高速や東北道など、主要高速道路との接続機能

このように、中央環状線は交通インフラとして重要なポジションを担っている。実際、1日あたりの交通量は以下のとおり。

・中央環状線(C2):約33.1万台
・都心環状線(C1):約31.9万台
・湾岸線:約30.1万台

首都高のなかでも最も利用されている路線となっている。

 この中央環状線が、2025年3月7日で全線開通から10周年を迎えた。開通による効果は大きい。2000(平成12)年から2023年の間で、首都高全体の渋滞損失時間は約56%減少した。さらに、全線開通による経済効果は、東京都および周辺地域を合わせて年間

「約8200億円」

に上ると試算されている。単なる1路線の整備ではない。都市構造全体に波及するインパクトを持つのが中央環状線の特徴である。今回は、その波及効果について改めて見ていきたい。

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