JALと提携! アラスカ航空が遂に「長距離路線」へ舵を切る理由! 堅実エアラインの転機とは?

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アラスカ航空は90年以上の歴史を持ち、堅実なビジネスモデルで米国航空業界に独自の地位を築いてきた。短距離路線への集中や効率化を強みに成長を続けてきたが、競争の激化や長距離路線の不足といった課題も浮上している。ヴァージン・アメリカの買収やワンワールドへの加盟を経て、今後の持続的な成長には、西海岸需要の確保と機材運用の最適化が鍵を握る。

90年超の安定基盤と成長

アラスカ航空は2016年、新しいロゴとカラーリングを発表した(画像:Johnnyw3)
アラスカ航空は2016年、新しいロゴとカラーリングを発表した(画像:Johnnyw3)

 世界の航空市場を長年にわたりリードしてきた米国は、航空自由化の発祥地としても知られ、多くの航空会社が登場しては繁栄と衰退を繰り返してきた。

 しかし、何十年も成長を続ける企業は少なく、多くの航空会社は路線網やサービス、安全性などで戦略ミスを犯し、破産や合併に追い込まれた。米国のみならず世界を席巻した

・パンアメリカン航空
・トランスワールド航空

もその例外ではなかった。

 そんななか、長距離路線を持たず、極端な格安運賃を採用していないにもかかわらず、90年以上の歴史を誇り、安定した業績を維持し続けている航空会社がある。それが、米国西海岸を拠点にするアラスカ航空だ。

 本稿では、地味ではあるが堅実な戦略を取るアラスカ航空について解説していきたい。

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