JALと提携! アラスカ航空が遂に「長距離路線」へ舵を切る理由! 堅実エアラインの転機とは?

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アラスカ航空は90年以上の歴史を持ち、堅実なビジネスモデルで米国航空業界に独自の地位を築いてきた。短距離路線への集中や効率化を強みに成長を続けてきたが、競争の激化や長距離路線の不足といった課題も浮上している。ヴァージン・アメリカの買収やワンワールドへの加盟を経て、今後の持続的な成長には、西海岸需要の確保と機材運用の最適化が鍵を握る。

西海岸路線拡大の戦略

ロサンゼルス国際空港に向かうボーイング727-200Adv。1970年代初頭に導入された新しいカラーリングとロゴが施されている(画像:AlainDurand)
ロサンゼルス国際空港に向かうボーイング727-200Adv。1970年代初頭に導入された新しいカラーリングとロゴが施されている(画像:AlainDurand)

 1979年の米国の航空規制緩和を契機に、アラスカ航空はシアトル、ポートランド、ロサンゼルスなど、西海岸各地に拠点を広げていった。

 この期間、ホライゾンエアやジェット米国といった航空会社を傘下に収め、メキシコからロシアに至るまで路線網を拡大。IT産業の成長にともない、ワシントン州やカリフォルニア州の経済成長を背景に、アラスカ航空の規模は急速に3倍に拡大し、登録機材数は5倍に増加した。

 その後、機材の性能向上により運行距離が延び、2000年代には米国東海岸やハワイにも路線を展開。また、2016年にはヴァージン・アメリカを買収し、西海岸での地盤をさらに強化した。

 元々アラスカ州を拠点とする会社であったアラスカ航空は、規制緩和後、最大の拠点であるシアトルに本社を移転。路線網の中心となるハブ空港は、アラスカのアンカレッジを含むが、

・シアトル
・ポートランド
・サンフランシスコ
・ロサンゼルス
・サンディエゴ

といった西海岸都市に広がっている。現在、アラスカ航空は「ウエストコーストエアライン(西海岸航空)」ともいえるほど、西海岸の路線が多くを占めている。2021年3月31日には航空連合ワンワールドに加盟し、同アライアンスは、これまで弱かった米国西海岸やアラスカ方面のネットワークを強化することに貢献している。

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