京都市バス、運賃支払い時間「80%短縮」を実現! 快適さ向上で「バスって楽しい」と思える時代は到来するのか?

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路線バス業界では、UXデザインがドライバー不足や利用者の快適さ向上に重要な役割を果たしている。例えば、京都市では「つり銭方式」によって運賃支払いの時間が80%短縮され、双方の負担が軽減された。UXデザインは、公共交通の持続可能性を高め、実用的で満足度の高い体験を提供するための重要な要素となっている。

京都市交通局の革新、ストレス軽減

市バス運賃箱の「両替方式」から「つり銭方式」への変更(画像:京都市)
市バス運賃箱の「両替方式」から「つり銭方式」への変更(画像:京都市)

 最近注目されている話題として、京都市交通局が12月1日から、観光客や地元の利用者の多い路線で、全車両を対象に両替方式から

「つり銭方式」

への変更を実施することが挙げられる。この変更により、運賃支払時に両替が不要となり、支払いにかかる時間が大幅に短縮されることになる。整理券車では、整理券の情報を基につり銭が自動的に出る仕組みとなり、均一区間車では、運賃支払時につり銭が自動計算されるようになる。

 例えば、均一区間車では、従来の両替式では1000円札を使う際、ひとりあたり20秒から30秒程度かかっていたが、つり銭方式に変更することで、ひとりあたり

「4秒」(80~87%減)

で支払いが完了するという。これは、長年両替方式を採用していた京都市交通局にとって、大きな変革だ。

 京都市側は、この変更により、利用者の待ち時間が減り、行列も少なくなるため、ドライバーの負担も軽減され、双方のストレスが減ると説明している。ユーザーとサービス提供者の両方にとって、幸福度を高める体験を提供する、いわゆる「

 同時解決型」のUXデザインの一例であり、肉体的・精神的な負担を軽減する取り組みは見習うべき点が多い。

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