京葉線「ダイヤ変更」が招いた中途半端な結末! 通勤快速復活「検討しない」と組合交渉で表明、不整脈ダイヤで通勤者の声は届くのか
労組が求める利便性向上
9月1日のダイヤ変更前に、変更に対する労組の団体交渉に参加したJR東の社員から、その際の会社の考えについての情報が共有された。JRは京葉線について、以下の回答を労組側に示したという。
・今後、通勤快速の設定は今のところ考えていない。
・ダイヤ改正後、乗客の動向を2か月トレースして、今回の改訂となった。改訂後も2か月トレースしていく。
・ダイヤ改正をして、旅客の動向は変わらない。
・特急は乗車率が上がってきている。
これを受けて社員は、
「この流れだと、来年3月の改正でさらに快速増発は考えていないのではと思います。結局、平準化という名の会社都合のコスト削減(意図的な乗務員削減)ダイヤに乗客が慣らされてしまっている状況ですので、自治体・市民含めて声を上げることが大事だと感じています」
と語っていた。筆者としては、通勤快速の復活を全く検討していないというのは非常に残念だと考えている。また、特急の乗車率が上がっているのは、通勤快速を奪われた利用者の一部がやむを得ず特急に移行した結果であり、その上昇が積極的に歓迎されるべきものかは極めて疑わしいと思う。JRがポスターで掲げる
「明日のDESIGN。」
は、決して明るいものとは限らないようだ。
京葉線に関するJRの一連の対応について、日本輸送サービス労働組合連合会の執行委員長、関昭生氏からコメントが寄せられた。
「JR東日本輸送サービス労働組合(JTSU-E)東京地方本部は、「京葉線ダイヤの一部変更」についてJR東日本首都圏本部に申し入れ、7月24日に団体交渉を行いました。労働組合としては、労働条件の変更を伴う「ダイヤ変更」については、労働組合への提案を行うべきと主張し、今回のダイヤ変更に至った経緯を明らかにするように求めました。その上で、関係自治体やお客さまからの意見・要望についてどのように把握し、応えていくのか、また社員への内容周知と教育をしっかり行うよう求めてきました。今回の「ダイヤ変更」に至った背景を考えれば、JR東日本の「沿線自治体とのコミュニケーション不足」、「現場の声に耳を傾けず」に3月のダイヤ改正を進めたことが原因ではないでしょうか。私たちは、今後も沿線の皆さまの利便性向上と、働きやすい列車ダイヤを労働組合として目指してまいります」
関氏のコメントを受けて、通勤快速の復活や海浜幕張停車などの実現に向けて、ぜひ頑張ってもらいたい。