民営化の公約「ブルートレイン = なくならない」は結局、守られたのか?【短期連載】国鉄解体 自民党「1986年意見広告」を問う(5)

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ブルートレイン消滅の背景には、新幹線の高速化や競合する高速バス・航空の台頭、安価なビジネスホテルの増加が影響。夜行列車の利用者は減少傾向にあり、運行コストの高さも課題。環境意識の高まりや鉄道旅行の再評価があれば、復活の可能性も期待できる。

夜行列車復活の条件

青森駅で出発待ちする「日本海」大阪行き。2012年3月1日、筆者撮影(画像:大塚良治)
青森駅で出発待ちする「日本海」大阪行き。2012年3月1日、筆者撮影(画像:大塚良治)

 ビジネスにおいては、事業を維持・発展させるために、外部環境の変化に対応し、自社の立ち位置を確認することが重要である。また、経営資源を磨いて競争力を高め、自らの

「存在意義(パーパス・こころざし)」

を社会と共有することが求められる。夜行列車にも同様に、このパーパスが必要である。

 夜行列車の衰退の主な原因は、社会とそのパーパスを共有できなかったことだ。もし夜行列車の存在意義が社会に受け入れられ、ステークホルダーからの支援や消費者からの支持が得られれば、夜行列車に携わるスタッフに高給を支払えるようになり、人員確保につながるだろう。

 夜行列車の復活を目指して、JRのパーパスを見直すことが望ましい。夜行列車の廃止によって鉄道事業者の採算が改善するかもしれないが、同時に夜行列車が生み出す社会的価値が失われることを認識する必要がある。

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