民営化の公約「ブルートレイン = なくならない」は結局、守られたのか?【短期連載】国鉄解体 自民党「1986年意見広告」を問う(5)
- キーワード :
- 鉄道, 国鉄, 国鉄解体 自民党「1986年意見広告」を問う
ブルートレイン消滅の背景には、新幹線の高速化や競合する高速バス・航空の台頭、安価なビジネスホテルの増加が影響。夜行列車の利用者は減少傾向にあり、運行コストの高さも課題。環境意識の高まりや鉄道旅行の再評価があれば、復活の可能性も期待できる。
鉄路から消えた青い伝説

JRグループからブルートレインが姿を消して久しい――。
ブルートレインとは、JRの前身である日本国有鉄道(国鉄)からJR各社に引き継がれた青色塗装の客車による寝台列車のことである。2015年3月14日のダイヤ改正で、最後まで残っていた「北斗星」(上野~札幌)が定期運行を終了した。また、同じ区間を走っていた「カシオペア」も、2016年3月20日に定期運行を終了し、現在は団体専用列車(募集型企画旅行)として運行されている。
ただし、北斗星はJR発足後の1988(昭和63)年3月13日に、カシオペアは1999(平成11)年7月16日にそれぞれ運行を開始している。現在、定期夜行列車として唯一残っている「サンライズ出雲・瀬戸」(定期列車の運行区間:東京~出雲市・高松)も、運行開始は1998年7月10日である(前身の寝台特急「出雲」「瀬戸」は国鉄時代から運行)。JR初期には、まだ各社に夜行列車の運行を続ける意欲があったといえる。
国鉄からJRに引き継がれたブルートレインの最後は、2014年3月15日のダイヤ改正で定期運行を終了した「あけぼの」(上野~青森)だった。あけぼのは、東北新幹線新青森開業によって廃止が危惧されたが、開業後も存続した。これは、
・新潟県北部・山形県・秋田県・青森県の各都市を、乗り換えなしで首都圏と結ぶ利便性
・2段式開放型B寝台の設備を、乗車券と指定席特急券だけで利用できる「ゴロンとシート」
・女性専用の「レディースゴロンとシート」(浴衣、枕、掛け布団、シーツは省略)
といった設定があったため、一定の支持を集めていたと考えられる。