北陸新幹線「米原ルート」 所要時間を計算したら「小浜ルート」よりも速かった!

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北陸新幹線の新大阪延伸には25年と3.9兆円が必要で、米原ルートとのコスト差を考えると、国益を考えた選択肢に疑問を抱く意見がある。運行管理システムや車両面の課題を克服すれば、米原ルートの方が所要時間や費用面でメリットが大きいとされる。

金沢~名古屋間は1時間14分か

 ただし名古屋方面については直通ではなく乗り換えとした。直通でも線路容量上は問題ないものの、名古屋駅の番線運用上困難であるという試算結果となったからだ。

 リニア開通後、東海道新幹線の本数が減少するまでは米原乗り換えとすることはやむを得ないと考えられる。新大阪までの直通OKをもらう代わりに名古屋直通を諦めるのが落とし所としてはいいのではないか。

 また、米原でスイッチバックするにしてもそれなりに停車時間を食うため、直通でも乗り換えでも大きな時間差にはならない。名古屋直通を諦める代わりに、現在、京都で「のぞみ」の待ち合わせをしている「岡山ひかり」を米原で「のぞみ」通過待ちに変更することにより、名古屋~新大阪間の所要時間を変えずに米原停車を増やして、富山~名古屋間の乗車・乗継チャンスを増やす方が現実的ではないだろうか。

 なお、「岡山ひかり」活用の場合の乗継時間は7分となり、これにより金沢~名古屋間は1時間14分との試算結果となった。

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