北陸新幹線「米原ルート」 所要時間を計算したら「小浜ルート」よりも速かった!
北陸新幹線の新大阪延伸には25年と3.9兆円が必要で、米原ルートとのコスト差を考えると、国益を考えた選択肢に疑問を抱く意見がある。運行管理システムや車両面の課題を克服すれば、米原ルートの方が所要時間や費用面でメリットが大きいとされる。
敦賀駅の待避駅化準備設備は使える
敦賀駅は金沢方面については待避新設の準備工事がなされている。ただ片方向だけ待避の準備があるのがどうも不思議だ。九州や北海道のように上り線だけ待避の駅と下り線だけ待避の駅が隣り合っている構造はあるが、小浜に大阪方面の待避線を作るのかというとそういう話でもない。
グーグルマップでよく見ると大阪方面の本線に合流できるポイントを付けられるように高架橋ができているようだ。
また、米原ルートだと越前たけふ駅の待避設備は位置的に使い勝手が悪い。おそらく小浜ルートだったらちょうどよい位置だったのかもしれない。代わりに待避設備の増設準備がされている敦賀駅と、加賀温泉駅での待避を上下線ともメインとすると、キレイな15分サイクルに整ったダイヤができる。敦賀駅の構造は米原ルートに変更されてもいいように考えられていたのかもしれない。
最後に、長野経由東京発着の列車の時刻については、今後JR東日本管内での大きな変化(山形新幹線福島駅平面交差解消と北海道新幹線札幌開業)により白紙ダイヤ改正が想定されるため、現状のダイヤに合わせず、現行の東海道新幹線のダイヤパターンに合わせて作成した、本稿の北陸新幹線15分サイクルのダイヤパターンに合わせる方を優先した。