北陸新幹線「米原ルート」 所要時間を計算したら「小浜ルート」よりも速かった!
北陸新幹線の新大阪延伸には25年と3.9兆円が必要で、米原ルートとのコスト差を考えると、国益を考えた選択肢に疑問を抱く意見がある。運行管理システムや車両面の課題を克服すれば、米原ルートの方が所要時間や費用面でメリットが大きいとされる。
新大阪駅の在線時間節約
新大阪駅発着容量の圧迫を防ぐため、在線時間を食う折返列車を少なくする必要がある。そこで1時間最大5本の直通の内1本を博多まで、2本を岡山まで乗り入れとし、新大阪折返は毎時2本までとして折返を分散させることとした。岡山行きが多ければ新神戸や姫路など、関西の広範囲から北陸へ乗り換えなしになるほか、四国からも北陸に乗り換え1回で行けるチャンスが増える。
このほか、筆者のXにはこんな案も寄せられていた。
1.九州新幹線の新大阪折返列車との直通運転にする案
2.8両編成での運行とした上で、山陽新幹線区間は九州新幹線列車と併結して16両編成で運転する案
熊本や鹿児島までの直通は長すぎるが、山陽新幹線内完結の列車や、同じく折返ホームの問題が発生する、将来整備される四国新幹線との直通ならいいかもしれない。実際、四国新幹線整備促進期成会から国への要望内容のなかには、新大阪駅容量増加事業の際に、四国新幹線の列車が入ることを前提に設計してほしい旨の要望も入っていることから、四国にも同じ悩みがあり理解を得られやすいだろう。
四国新幹線と直通しても
1.松山~新大阪間:1時間38分(四国新幹線整備促進期成会試算)
2.新大阪停車時間:2分
3.新大阪~富山間:1時間45分(新高岡停車タイプ)
とすれば合計3時間25分と長すぎない。