北陸新幹線「米原ルート」 所要時間を計算したら「小浜ルート」よりも速かった!
北陸新幹線の新大阪延伸には25年と3.9兆円が必要で、米原ルートとのコスト差を考えると、国益を考えた選択肢に疑問を抱く意見がある。運行管理システムや車両面の課題を克服すれば、米原ルートの方が所要時間や費用面でメリットが大きいとされる。
国は「強引グ・マイウェイ」
いかがだったであろうか。
米原ルートは所要時間の面でも本数の面でも小浜ルートと比べて遜色なく、新大阪駅の工期は25年からゼロにでき、費用は半額以下になって浮いた予算で四国新幹線など他の新幹線の実現可能性も高まる。
そして米原ルートの課題を乗り越えられればJRの新幹線輸出も海外勢に勝てる可能性を増やせる。並行在来線問題についても新快速を走らせているあの区間をJR西日本が手放すとも思えない。何か悪いことがひとつでもあるだろうか。
にもかかわらず、国は小浜ルートが優位かのように他のルートの数字は水増しして、さらにルート見直しの試算はせず、小浜ルートをまさに「夢の超特急の名に恥じないスピード」で強引に進めようとしている。こういうのを
「強引グ・マイウェイ」
というのではないか。次回、料金面と運行事業形態面での米原ルートの検討についてもご期待いただきたい。