「意識がない」「息をしていない」…119通報、映像が命綱に! スマホで繋ぐ「Live119」をご存じか

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年間2万5000件超の重傷事故に対応する現場力を底上げ——映像で“伝える”救急支援システム「Live119」。通報者のスマホ映像を消防が即時確認、応急処置を遠隔でガイドする仕組みが全国179本部で導入。知られざる新インフラの実力と課題に迫る。

交通事故、全体の9%が重傷

緊急車両(画像:写真AC)
緊急車両(画像:写真AC)

 2024年には全国で29万895件の交通事故が発生し、うち死亡事故が2598件、

 30日以上の治療を要する負傷者を出した重傷事故が2万5910件だった。

 この数字からも、交通事故によって救急車を呼ぶシーンが私たちにとって決して他人事ではないことがわかる。

 一方で、事故現場ではパニックになってしまい、何をどう伝えればいいかもわからない状態になることが多い。正しく伝えられたとしても、応急手当の方法が合っているかどうかの不安がつきまとう。

 そんな不安を解消する「Live119」というシステムがある。このシステムは、通報者のスマートフォンから救急現場の映像を消防指令センターに送信し、消防が現場の状況を把握することで、正確な処置の指導ができるものだ。

 消防はこのシステムをもっと知ってほしいと呼びかけている。どのように使うのか、詳しく見てみよう。

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