「意識がない」「息をしていない」…119通報、映像が命綱に! スマホで繋ぐ「Live119」をご存じか

キーワード :
, ,
年間2万5000件超の重傷事故に対応する現場力を底上げ——映像で“伝える”救急支援システム「Live119」。通報者のスマホ映像を消防が即時確認、応急処置を遠隔でガイドする仕組みが全国179本部で導入。知られざる新インフラの実力と課題に迫る。

通報から救命までのリアルタイム対応

「Live119」使用イメージ(画像:ドーン)
「Live119」使用イメージ(画像:ドーン)

 消防・救急の現場で利用されるLive119は、通報者のスマートフォンを使って映像を送信するシステムだ(ガラパゴス携帯は対応していない)。消防の場合は事故や災害の規模を把握するために、救急の場合は

「意識がない」
「息をしていない」

といった状況で口頭指導が必要と判断された際に、通報者のスマートフォンにショートメールが送られる。

 ショートメールにはURLが添付されており、タップするとLive119が起動する。アプリの事前ダウンロードは不要で、通報者は画面上のボタンを押して撮影を開始する。撮影された映像はリアルタイムで消防指令センターに送信される。

 通報からLive119の使用までの具体的な流れは次のとおりだ。

1.119番通報をする
2.消防車・救急車が向かう住所と何が起きたかを伝える
3.管制官がLive119が必要と判断した場合、映像伝送に同意するか聞かれるので承諾する
4.電話の音声をスピーカーに切り替える
5.通報時の電話番号にショートメールが届く
6.メールに記載されたURLをタップするとLive119のブラウザーが開く
7.表示されたボタンを押すと撮影が開始される

 消防指令センターに送られた映像は、緊急車両への転送や共有、必要な機材の把握に活用される。また、管制官は映像を見ながら

「肩をたたいて呼びかけてください」
「もう少し速いペースで心臓マッサージをしてください」

といったアドバイスを提供する。応急手当の方法がわからない場合には、解説動画を通報者のスマートフォンに送信することもできる。

 Live119は、2025年3月時点で全国179の消防本部で導入されており、現場に到着する前に適切な判断や処置が行われ、多くの命が救われているという。

全てのコメントを見る