バスを走らせるだけでは、もう生き残れない【短期連載】希望という名の路線バス(1)

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バス業界における異業種参入は、経営の多様化と地域コミュニティーの活性化をうながす。北海道拓殖バスと東急バスの取り組みを紹介する。

小型EVで地域活性化を加速

超小型EV「C+pod」(画像:トヨタ自動車)
超小型EV「C+pod」(画像:トヨタ自動車)

 2024年6月から、東急バスは小型EVとEVスクーターのカーシェアリングサービス「ハローモビリティ」の運営事業者としても参画している。

 筆者の大学に近い東急バスの等々力操車場のほか、オアシスたまプラーザにもステーションが設置されている。トヨタ自動車の超小型EV「C+pod」も2台導入されている。

 この取り組みの進んでいるところは、

「自社の路線バスと競合する可能性」

もある自転車や小型モビリティの事業に踏み出したことだ。利用者はその日のニーズや気分、体調に合わせて、さまざまな移動手段を選択できる。もちろん、東急バスには路線バス以外の収益源となるが、地域モビリティを俯瞰(ふかん)し、SDGsへの取り組みを通じて

・モビリティの確保と移動の利便性の向上
・地域活性化と街の魅力向上
・脱炭素社会

の実現を目指している。

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