街中でひときわ目立つ「ラッピングバス」 その広告効果が全然あなどれないワケ

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石原慎太郎元都知事は、バスや路面電車の広告面積を「30平方メートル」に規制緩和した。さて、このラッピングバスの広告効果はどうなのだろうか。

カーラッピングの起源

ラッピングしている路線バス(画像:写真AC)
ラッピングしている路線バス(画像:写真AC)

 カーラッピングは、“痛車”を通じて話題となり、その認知度を高めた。“痛車”とは、日本のオタク文化に由来する乗り物で、アニメや漫画、ゲームなどのキャラクターやイラストを描いたり、それらを表現したりしたものだ。

 なお、カーラッピングの起源は、ラッピングバスの広告である。

 ラッピングバスの発祥はコカ・コーラだ。同社は本拠地で開催されるアトランタ五輪に合わせて、オンデマンド印刷機で印刷したフィルムでバスをフルラッピングした。塗装したりステッカーでマークを貼ったりする手法は以前からあったが、バス全体をラッピングするのは当時としては新しい手法だった。

 アトランタ五輪から4年後の2000(平成12)年、日本でもラッピングバスが認知された。キーパーソンは石原慎太郎元都知事だった。石原氏はバスや路面電車の広告面積を2.7平方メートルから

「30平方メートル」

に拡大する規制緩和を行った。結果、ラッピングバスは一般的になった。そんなラッピングバスだが、肝心の広告効果はどうなのだろうか。

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