街中でひときわ目立つ「ラッピングバス」 その広告効果が全然あなどれないワケ
石原慎太郎元都知事は、バスや路面電車の広告面積を「30平方メートル」に規制緩和した。さて、このラッピングバスの広告効果はどうなのだろうか。
地域との共存、ラッピング広告の新役割

ラッピングバスの広告はいい事尽くしのように思えるが、人目を引くデザインは広告の要であるため、問題もある。それは、景観との融合だ。
多くの自治体が景観を重視している。実際、例えば京都市は観光都市として古い景観の保存に力を入れていることで有名だ。京都市交通局のウェブサイトによると、フルラッピング広告やパート(部分)ラッピング広告を申請する場合、
「意匠デザインについては、京都市交通局及び京都市都市計画局広告景観づくり推進課へ申請し、美観風致審査会広告物小委員会へ諮問の上、特例許可を得ていただく必要があります」
としている。申請に要する期間は最長で約4か月だ。
バスという広告媒体は公共性が高いため、デザインなどに制約があり、単なる広告媒体と考えると不便に感じるかもしれない。しかし、市民の日常生活に密着しているバスをそのツールとして活用することは、費用対効果も高いし、なにより意義がある。
実際、単なる広告媒体ではなく、様々なコラボレーションによって新たなサービスを生み出したり、企業と地域のコミュニケーションツールとしての役割を果たすこともできる。
アイデアを総動員すれば、ラッピングバスの広告はさらなる可能性を秘めているのかもしれない。