「物流部門 = お荷物社員」は時代遅れ! 最新の“物流人材”に求められる高度スキルをご存じか

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一昔前までは、企業の物流部門といえば「お荷物社員」の行き着く先だったりした。しかし、物流やサプライチェーンマネジメントの重要性が叫ばれる昨今、そうした過去のイメージを拭い去り、優秀な人材を採用する必要がある。

経営者の悩み

物流倉庫のイメージ(画像:写真AC)
物流倉庫のイメージ(画像:写真AC)

 春は人事の季節である。フレッシュな新入社員が入社し、既存社員も昇進や昇格、また異動によって新たなポジションにつく人も多い。新入社員や新任管理職に対しても、心構えや業務知識、マネジメントなどの研修が行われる。

 物流業界や物流部門の社員も例外ではなく、人材育成のためにさまざまな教育が行われている。もはや、人材の育成を低い優先度においている企業は皆無だろう。すべての組織で人材育成の重要性が認識されているはずである。

 一方で、

「どのように人材を育成すべきなのかがわからない」
「教育や研修が、本当に役に立っているのか、効果的なものなのかが疑問である」

と嘆く経営者や企業の幹部も少なくない。

 製造業や流通業などの物流部門に配属されるのは、一昔前は「第一線で使えない人」という風潮があった。まともな営業ができなかったり、ちょっとしたミスを多発させたりするといった

「お荷物社員」

の行き先が物流部門であったりした。また、組織再編で余剰となった人材を、これまでとは全く畑違いの倉庫現場業務に従事させることで、自主的に退職に追い込んだ企業もあった。

 ロジスティクスやサプライチェーンマネジメントの重要性が叫ばれる昨今、このような人事施策を行っている企業はごくわずかだと思われるが、物流人材の配置や育成に苦慮している企業も少なからずあるだろう。

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