「物流部門 = お荷物社員」は時代遅れ! 最新の“物流人材”に求められる高度スキルをご存じか

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一昔前までは、企業の物流部門といえば「お荷物社員」の行き着く先だったりした。しかし、物流やサプライチェーンマネジメントの重要性が叫ばれる昨今、そうした過去のイメージを拭い去り、優秀な人材を採用する必要がある。

人材育成のカギと企業の役割

物流人材のイメージ(画像:写真AC)
物流人材のイメージ(画像:写真AC)

 人材育成のあり方や目指す姿は各企業が決めることであり、一律に行政や教育機関の指導に従う必要はない。

 大事なのは、人材育成を研修会社や現場スタッフに任せきりにしたり、入社時に基礎的な研修だけを行い、あとは現場で仕事を覚えればいいというスタンスで終わらせたりしないことである。

 国土交通省の報告書にもあるが、物流の業務は調達や生産といった川上から、販売現場の川下までの一連の流れを把握できるポジションにある。そこには幅広い知識や経験が求められる。

「右から左へ物を流すだけの仕事」

ではないのだ。業務と関係する取引先の実態を知らずして、物流業務を高いレベルでマネジメントすることはできない。

 そのためには、自社や自部門に関連する領域はもちろん、直接関わることが少ない他の業界や業種の知識も幅広く理解することが求められる。

 それによって改めて自業務のありたい姿や目指す方向性が見えてくるようになるだろう。他社で物流業務に従事する人たちとの交流の場を与えたり、違う業種の現場を見学したりする機会を持たせるのも物流人材を育成する担当者の責務である。

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