救急車はもはや“有料化”すべき? 出動件数「過去最高」というハードな現実、賛否渦巻くワケとは
ひっ迫する救急事情を背景に、「救急車の有料化」に関する議論が続いている。賛否両論うずまく理由は何か。
救急現場の叫び

財務省は、2015年度の基礎的財政支出を黒字化するため、諸外国を参考に軽症者の有料化を検討すべきとした。しかし、有料化に関する政府の見解は見つからなかった。
筆者は、救急車の有料化は「適正利用を促す」ための手段であり、財政の健全化を目的としたものではないと考えている。
有料化賛成の立場で、救急現場で隊長を務める鈴木さん(仮名)は
「消防署では、救急だけではなく、消火、予防、救助等多くの事をやらなくはならない。救急へ専念したくても専念できない現状があります。救急庁設立を願う」
と語る。現場は疲弊しているのだ。
有料化を含め、救急車の適正利用が政治の場で検討されれば、激しい批判が巻き起こることは間違いない。とはいえ、政治が向き合わないのは問題だ。救急車を維持するために何が必要なのか、考えるときが迫っている。