日本は「ゴミ箱少なすぎ」 テロ対策は納得も、ネットにあふれる設置増加の声 外国人も困惑で今後どうすべきか?
この夏にロンドンを訪れ、ゴミ箱の多さに改めてよさを感じた。街を歩けば、住宅街であっても「数分以内」にゴミ箱が見つかる。しかし日本では難しい。
ロンドンのゴミ箱事情
筆者(鳴海汐、日英比較ライター)はこの夏にロンドンを訪れ、ゴミ箱の多さに改めてよさを感じた。
街を歩けば、住宅街であっても
「数分以内」
にゴミ箱が見つかる。地下鉄にも鉄道駅にも必ずある。バス停に備えられていることさえある。コーヒーショップの紙のカップを好きなタイミングで捨てられるので、歩きながら飲むという、かつての習慣を取り戻すことができた。
どうってことのないようだが、日本だと難しい。首都圏では駅にも街なかにもゴミ箱がないところが多い。ペットボトルや缶の回収箱はあるが、紙コップは捨てられない。
駅前の店でコーヒーを買い、ホームで飲み終わったとしても、バッグに入れて電車に乗るはめになる。向かった先でも捨てる場所が見つからず、同じチェーン店で捨てるのもはばかられ、家まで持ち帰ることもしばしば。
容器のつくりから、どうしてもわずかに飲み残しが出る。バッグ内のゴミ袋であるコンビニ袋に入れておくと、いつの間にか袋の内側に茶色い液体が漏れている。カップを持ち歩かずに、買った店で捨てるようにするとなると、時間の確保が必要で、購入のハードルが上がる。逆にいえば、店側の売り上げにも影響している部分はあるはずだ。
SNSには、
「駅の売店で買ってもゴミが捨てられないのはどういうことか」
「ゴミ箱が見つからないので1日ゴミを持ち歩いている」
「ゴミ箱を復活させてほしい」
といった声が今も上がっている。