日本は「ゴミ箱少なすぎ」 テロ対策は納得も、ネットにあふれる設置増加の声 外国人も困惑で今後どうすべきか?

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この夏にロンドンを訪れ、ゴミ箱の多さに改めてよさを感じた。街を歩けば、住宅街であっても「数分以内」にゴミ箱が見つかる。しかし日本では難しい。

透明袋のゴミ箱登場

ロンドンの駅のホームのゴミ箱(画像:鳴海汐)
ロンドンの駅のホームのゴミ箱(画像:鳴海汐)

 ところで、ロンドンは20世紀から何度も駅のゴミ箱に爆弾が仕掛けられている。英国情報局保安局の指導によりゴミ箱の撤去が行われたこともある。

 しかしゴミ箱がないのもうまく機能せず、保安局に相談の上、透明な袋を使ったゴミ箱が、

・屋外の駅
・比較的安全な駅の券売機エリア

など、段階を追って再び設置されるようになった。中身が見えやすく、テロ対策もかなう。2011年には翌年のロンドンオリンピックに向け、地下鉄の駅構内のゴミ箱が増設された。フープに透明のゴミ袋をつけただけの簡単なゴミ箱だ。これも中身が確認しやすい。

 増設は、乗客からの要望もあった。

 当時ロンドン市長だったボリス・ジョンソン氏は、ゴミのポイ捨てが減って駅がきれいになることも含めて

「通勤がより快適になる」
「首都を訪れる観光客にとってロンドンの第一印象が素晴らしいものになる」

と話した。ロンドンでもパンデミック(世界的大流行)以降乗客が減って財政的には厳しいが、駅のゴミ箱はなくならない。

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