飛行機と船のいいとこ取り? JAL・ヤマトがラブコールを送る、“水上飛行機っぽい”革新的な乗り物をご存じか
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海上輸送といえば船――。そんな従来のイメージを変える新たな輸送手段が登場している。見た目はジブリ映画『紅の豚』で登場した水上飛行機と似た乗り物、シーグライダーだ。
世界で最も革新的な企業

最後にシーグライダーの開発・製造を行うリージェントを紹介したい。
同社は今、シーグライダーを従来のフェリーと新世代の電動航空機に代わる輸送手段として売り込み中だ。シーグライダーはフェリーの6倍の速さで航行できる上、電動航空機の半分のコストで倍の距離を飛行できるという。
リージェントのウェブサイトによると、シーグライダーの開発はマサチューセッツ工科大学(MIT)で訓練を受けた元ボーイングのエンジニアで構成されている。海事業界での車両開発の知見を活用し、5年以内に二酸化炭素の排出ゼロの高速シーグライダーの市場投入を目指す。
シーグライダーのアイデアは構想から2年足らずで実現した。そのことが評価され、同社は米ビジネスメディアのファスト・カンパニー社の
「2023年世界で最も革新的な企業」
に選出されている。
飛行機を使った海上輸送は、まだあまり知られていない。参入している企業は少数だが、日本でシーグライダーが見られる日も近いかもしれない。