高速道路の料金所、なぜ「本線に入る前」に設置されているのか?

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料金所は通常、高速道路の本線に入る前に設置されている。いったいなぜか。

路線や区間で変化する高速料金

東名高速道路。東京料金所は、起点の東京ICと次の東名川崎ICの間にある(画像:写真AC)
東名高速道路。東京料金所は、起点の東京ICと次の東名川崎ICの間にある(画像:写真AC)

 高速道路の料金は全国一律ではなく、路線や区間によって異なる。高速道路のほとんどはNEXCOが管轄しているが、首都高速道路(以下、首都高)は首都高速道路株式会社が、阪神高速道路は阪神高速道路株式会社がそれぞれ管轄している。

 NEXCOが管轄する路線の多くは、NEXCO東日本、中日本、西日本で同一の料金体系で運営されているが、首都圏の東京外環自動車道のように特殊な料金体系の路線もある。

 このような料金体系が変わる地点では、高速道路に料金所が設置され、これまで走行したルートの高速道路料金を徴収するとともに、これから走行するルートの料金計算の起点を確認することができる。

 首都圏では、首都高とNEXCO管轄の首都圏路線を接続する前後に必ず料金所がある。つまり、首都高から次のICまでNEXCO管轄の路線を連続して走行する場合、起点から次のICまでの間のどこかに高速道路の料金所があるというわけだ。

 私がよく利用する中央道では、接続している首都高4号新宿線の場合、中央道の起点である高井戸ICから約4kmのところに三鷹料金所がある。そして中央道には、起点の高井戸ICから八王子ICまでが首都圏・近郊均一料金の特別区間となっており、終点の八王子ICを過ぎた地点に八王子本線料金所が設置されている。

 中央道は、八王子IC以降はNEXCOの普通料金制度が適用されるため、東京都内のふたつの料金所を通過すると、最終料金所の小牧ジャンクション(JCT)まで高速道路に料金所はない。

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