高速道路の料金所、なぜ「本線に入る前」に設置されているのか?

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料金所は通常、高速道路の本線に入る前に設置されている。いったいなぜか。

増加するJCT

中部横断自動車道。有料区間と無料区間の境界には富士川本線料金所がある(画像:都野塚也)
中部横断自動車道。有料区間と無料区間の境界には富士川本線料金所がある(画像:都野塚也)

 近年、日本の高速道路網は急速に拡大し、全国各地に次々と新路線が開通している。地方では念願の路線、都市部ではさらなる交通改善や渋滞緩和のための路線など、さまざまな目的で新路線が計画・建設されている。

 それにともない、高速道路をつなぐJCTの数も増えている。JCTの増加は、高速道路の料金所の増加を意味する。

 例えば、東名高速道路(以下、東名)の横浜青葉ICは、2020年3月の首都高横浜北西線の開通にともない、首都高横浜北西線と接続されたが、東名と首都高は運営会社が異なり、料金形態も異なるため、東名~首都高、首都高~東名の利用者は、高速道路にある料金所を通過することになる。

 近年、国や地方自治体が建設費や維持費を負担する新直轄方式で建設される高速道路が増えており、新直轄方式の路線は基本的に無料で利用できるため、高速道路の有料区間と無料区間の境目にも料金所も設置されている。

 鉄道のように廃止された高速道路路線はほとんどなく、今後も多くの路線が計画されているため、高速道路に料金所が設置されるケースはますます増えていくだろう。

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