深夜ドライバーのオアシスだった“ラジオ番組” 「走れ!歌謡曲」「歌うヘッドライト」の記憶再び、あなたはどちら派だった?

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夜を走るドライバーの「オアシス」だった深夜ラジオ番組。その歴史と今を考える。

ドライバーのオアシス番組

深夜に走るトラック(画像:写真AC)
深夜に走るトラック(画像:写真AC)

 今日は、深夜のラジオの話をしよう。今でこそ、NHKの「らじる★らじる」や「radiko(ラジコ)」などのラジオ配信アプリがあり、昼間でも深夜の放送を聴けるようになっている。しかし、その昔は深夜に起きていないと聞くことができなかった。

 翌朝に学校で

「オールナイトニッポンの雑談をする」

ためだけに、わざわざ夜更かししていたのも懐かしい思い出だ。

 大人になり、深夜に仕事で車を運転するようになると、以前は楽しむものだった深夜ラジオが、寂しくなった耳のお供になったことはある意味新鮮な感覚だった。ラジオしか選択肢がなかった当時、深夜ラジオ番組は夜を走るドライバーの

「オアシス」

だったのだ。

 もちろん、ドライバーにより好みがわかれている。知り合いのタクシードライバーに話を聞くと、深夜の車庫では各自が思い思いの放送を流しながら車を清掃しており、

「あの人がこんな放送を聞くんだ」

と興味深かったとのことである。

 また、深夜ラジオの歌番組のなかでは、

・いすゞ歌うヘッドライト派
・走れ!歌謡曲派

にきっちり二分されていたそうだ。両番組ともに、演歌や歌謡曲が多くオンエアされていた。

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